冷たそうな雨が手向けられて登りつめたところには雲雀よりも空に近づく峠がある 空にやすらぎ、空からやすらう冷たさは祈りにも似ていた冷たな雨粒 尻尾のある雨が黒く沈むところ、太陽であり得る雨粒ですら土蜘蛛と寄り添う空が雨を揺らしている 太陽の輝きを辿り着かせる山嶺はいつまた自由であり得るなどとメモランダム、プロセス、備忘録に書き留められていく尻尾のある雨 黒く沈む太陽 握り締められた風のない乳母車 自由を揺るがせないメモランダム 備忘録に空白を花散らす花 雨を降らし空は人よりも自由にプロセスを歪めて陽を抉る 斜めに、斜めに構えて此処にある未明とは蒸気機関車 水色に染まる紫陽花を太らせる共食い 膨らませて萎ませて自由にあるべき人の心をカーニバルのように共生する苛立ち 夏の風から 冬の風から雨の風から 雪の風から生きようとする雨音はフラフープ 尻尾のない雨が一頻り 誰であれ束縛できない理性も沈黙は揺るがせない理性の海原 日毎嵐は静まり

投稿者: やねゆき、やまぼうし

社会的リベラルを自認するものです。社会的な問題に関心があり、政治批判などもしています。また、詩歌・文章を好み、読むことと書くこととを両立させています。ほんとの作家になりたく俳句や川柳などを書いています。1960年に生まれ、生地にいます。その他に風景や星空が好きで写真撮りをしたり、デジタルアートなども作ったりしています。新川万緑は筆名になります。労働と作業などしていて、そうしたことも作品作りに生かしていきたいと思います。

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